品質を常に最高水準に保つため、試験から運用、改修までも関わっていく
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PROFILE
電子第一製造部
品質管理担当
三田地区勤務
2024年キャリア入社。前職では太陽光発電システムを扱うメーカーで品質管理に携わった。業界の先行きと今後のキャリアを考え、さまざまな条件面で希望に適う三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズへの転職を決めた。
自らのスキル向上と安定性を求めて
前職は太陽光発電システムを扱うメーカーで、品質管理業務を担当していました。10年あまり働いた場所を離れ、三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズ(以下MEDS)への転職を決めた理由にはいくつかあります。そのうちの一つが、品質管理という仕事をもっと深掘りしたかったこと。前職は太陽光パネルの製造・販売から設置・保守などを行う会社でしたが、製造はすべて海外のOEM先に任せていました。そのため実際に製品に触れることができるのは製品が日本に届いたタイミングとなり、それがどのようにつくられているのか直接的には見ることができない状態でした。自分の扱う製品を深く知らぬまま市場に出している、自社製品の品質を高めるためにできることが限られてしまうと感じていました。その点、MEDSでは自社開発製品の仕様調整から点検まで幅広く担当することができ、品質管理としてのスキル向上が望めると、登録した人材紹介会社から聞きました。自らのスキルを向上させ、この先のキャリアをより充実したものにしたい。それが一つ目の転職理由です。
もう一つの理由は、長く安心して働ける環境を選びたかったことです。再生可能エネルギーは世界的に注目を集めていますが、太陽光発電に限ると国内市場は成熟期に入りつつあります。売電価格の変動やメガソーラー需要の減少、パネル廃棄への対応など業界構造が変化し、これからの課題も増えてきています。そうした状況を見て、私自身のキャリアを改めて考えるようになりました。その点、防衛関連をはじめとした当社製品の需要は今後も安定して続きますし、三菱電機のグループ会社ということもあって、長く腰を据えて働ける環境であることは間違いないと感じました。
最後の一つはプライベートなことではありましたが、勤務地や待遇の面でも希望通りだったこともあってこの会社を転職先に選びました。
防衛に関わる製品の高い品質を守る使命
私の所属する部署では、航空自衛隊向け電子戦装置の維持・整備業務全般を担っています。具体的な内容としては納入済みの装置が故障した時の修理対応、装置のアップデート、点検や消耗品交換などのメンテナンス、客先での運用支援などの業務があります。そのほか部門全体では海上自衛隊、陸上自衛隊向けのさまざまな機材の維持整備事業に携わっています。
実際に仕事に携わってみて驚いたのは、通常でいう品質管理の業務範疇に収まらない、設計をも含めた『ものづくり』にも関与する、という点です。
故障時の対応を例にあげてお話しすると、航空自衛隊の航空機というのは30年以上運用されるのですが、故障時に該当箇所の部品を交換しようにも、納入から年数が経つと当然のことながら製造が中止された部品もありますし、代替品を探すにしてもテクノロジーの進化により同スペックのものが入手困難になるケースがどうしても発生します。さらに部品単体の交換で済めば良いですが、パッケージ化されたユニット製品が壊れると、基板から新しくつくり替えないと修理ができないという事態になることも…。また、ICを使うための電圧の規格も変わってきているため、現行品に置き換える際に新たな部品を追加しなければならず、こちらも回路から考え直す必要に迫られます。こうなるともう私たち品質管理だけでは手に負えず、設計技術者や調達部門、取引のある商社さんなどを巻き込みつつ、打開策を検討しながら修理を進めていくことになります。
評価試験で品質を担保しながら、整備や運用に関わることでより良い製品・より良いものづくりのあり方を考え、次の開発品にフィードバックしていくという流れではあるのですが、当初は一般的な品質管理と異なる領域の業務に戸惑いもありました。しかし、防衛に関わる重要な独自製品を扱う以上、常に品質を高水準に保つためにはこのような形で製品に関わるほかありません。今は責任が大きい分、大きなやりがいを感じています。
品質管理のスペシャリストを目指せる環境
品質管理の仕事として、運用支援業務があることにも驚きました。運用支援業務とは当社製品が搭載されている航空機の実地試験や訓練に帯同し、当社装置の使い方やメンテナンス方法についてのアドバイスや意見交換などを行いつつ、装置が問題なく稼働しているか点検を行うのですが、この取り組みに品質管理として参加するのです。対象となる機体は全国の基地に存在し、複数の機体の試験を数日がかりで行うので、1回の出張には1週間〜3週間ほどかかります。自社製品がどのように役に立っているのか、使い勝手はどうかといった点をダイレクトに知ることができるため、仕事がやりやすいですし、何よりやりがいがあります。こういった運用支援業務も、あまり一般的な品質管理にはない仕事かと思います。とにかく覚えることが多いので、常に学ぶ姿勢を忘れず、周囲と積極的にコミュニケーションを取るよう心がけています。社内外の研修も充実しており、必要に応じて研修費の支援もありますので、知りたい領域を知りたい時に学べる環境が整っていることは嬉しいですね。
入社当初に比べると仕事にも慣れてきましたが、やはりはじめはうまくいかないこともありました。ただ、有給休暇を取得するのが当たり前という風土ですし、パーソナルホリデー制度を活用すれば計画的に休みを取ることもできます。連休の合間にうまく有休を取り、ちょっとした旅行に出かけるなど、リフレッシュしながら新しい会社の風土や業務に馴染んでいくことができました。
全国の基地に出向き、自衛隊の方々が飛ぶ様子を地上から見ていると、自分たちがつくった装置が日本の安全に役立っていることを実感できます。これからさらに品質管理のスペシャリストとして知見を広げ、高い品質の製品開発と維持・運用の実現に貢献していきたいと思います。