上を目指せる環境に身を置き、「まだ自分は成長できる」ことを実感
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PROFILE
電子技術部
設計担当(回路設計エンジニア)
三田地区勤務
2025年キャリア入社。前職では車載機器などに搭載されるハードウェアの設計を担当。家庭のことなども考慮し、より充実したキャリアを望める三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズへの転職を決意した。
技術者として、家庭人として、現状を変えるための転職
前職では長くデジタル回路の設計に携わってきました。対象となる製品は自動車や気象レーダーなどさまざまです。しかし任されるのは基板の設計のみで、開発の全体像は全く見えず、それどころかどんな製品のどこに使われるものなのかもわからないまま、ひたすら設計を続ける日々でした。四十代になり若手に教える立場にもなれましたが、教える業務の範囲も限られていて、このまま続けていて技術者として成長できるのかと、迷う日々が続きました。
入社から20年あまり、家庭も持っていたので、先の見えないキャリアに焦りや不安が募りました。日中は私も妻も忙しく働き、子どもと過ごす時間も思うように取れない毎日に、「このままではいけない」と考えるようになった私は転職エージェントに登録、三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズ(以下MEDS)がハード系技術者を求めていることを知りました。前職でMEDSの技術者と協業する機会があり、技術者同士がオープンに意見を交わし合い、お互いに知識や経験を補い合う開発スタイルに好印象を抱いていました。この会社であれば、これまでに培ったハードウェア設計の知見や経験を十分に活かすことができる、待遇面や労働環境も改善も望め妻にかかる負担を軽減することができる、そう考えました。何より、自分が何をつくっているのか手応えを感じることができること、そしてより上流のエンジニアへの道が開けることが非常に魅力的でした。持ち家から通える範囲だったこともあり、妻と相談しながら転職を決意しました。
幅広い業務の習熟により、上流工程を任される技術者に
現在は、航空自衛隊の航空機に搭載される信号受信機の開発に携わっています。複雑なシステムを機能別に複数のユニットに分け、それぞれに必要なハードウェアを開発する形で進めていくプロジェクトです。これまでに私が携わってきた民生品とは要求性能が段違いで、温度や気圧が急激に変化する過酷な環境下でも問題なく機能するように設計しなければなりません。設計から試作・評価、改善という一連の流れを任されていますが、標準的な電子部品では過酷な温度条件に耐えられず調達に四苦八苦するなど、高度な要求をクリアするために日々苦労の連続です。こうした個別の課題に対しては、知見を持つ周囲の技術者に相談しながら、良さそうな部品があれば試験設備を手配して性能を評価しつつ、仕入先メーカーにカスタムを打診するなど一歩一歩手探りで進めています。
今までの経験が活かせる分野はもちろんありますが、試作・評価や部品選定など回路設計に関わる業務を一式任されるため、必死に勉強しながら仕事をする毎日です。まずは必要な情報がどこにありそうかを探索し、メーカーのホームページに技術資料や技術コラムが公開されていればそれを読み、足りない部分は書籍を購入して調べ、周囲に知っていそうな技術者がいれば捕まえて質問し…大変ですが、でも、これが楽しい。以前、子どもと一緒に夏休みの工作で車輪が動くSLをワイワイ言いながらつくったのですが、やっぱりものづくりが好きなんですよね。あれこれ工夫しながら評価試験でいい性能が出るととても嬉しいんです。前職ではなかなか感じられなかった楽しさを、今、存分に感じています。
さらに、ここで開発された技術は研究所経由で他分野に転用される可能性もあります。一つ一つの開発に高度な技術レベルが求められる上に幅広い業務、幅広い技術領域を任されることで、まだ自分には伸びしろがあることを知ることができました。より上流の設計ができる技術者を目指し、ワクワクしながら働いています。
社会の役に立つ手応えと、技術者としての成長機会
防衛に関する製品開発で社会に貢献できることは、やはり大きなやりがいですね。実は、入社後に研修として航空自衛隊の基地に行かせてもらったのですが、そこで自分たちがつくった製品がどんな航空機に搭載され、隊員の方々にどうやって使われるのかを間近で見ることができました。夏は暑く、冬は寒いという過酷な環境で、いつスクランブルがかかっても対応できるよう緊張感を持って準備する隊員さんたちの姿に「いい加減な仕事はできないぞ」と背筋が伸びる思いでした。自分がつくっているものが何に役立つ製品なのかを掴めると仕事に力が入りますし、自然に「もっといいものをつくりたい」と思えるようになりました。
また、開発を進めやすい組織風土があることも転職して良かったと思える点です。前職ではハードはハード、ソフトはソフト、FPGAはFPGAとそれぞれの領域が独立し干渉することも協力することもほぼありませんでした。しかし一つの製品を開発するためには、それぞれの工程が重なり合う部分が結構多く、意思疎通のなさにストレスを感じることがありました。MEDSでは、例えば不具合が発生した時などにもソフト・ハードを横断して現場対応する文化が根付いていて、組織の壁がなくフラットな風土を感じます。各領域の相互理解が進んでおり、トータルパッケージで考える姿勢が強いので開発がスムーズに進みますし、問題解決のスピードも速く、ストレスを感じることがありません。
転職当初は慣れない仕事に作業時間が長引くことも多少ありましたが、入社から数ヶ月が経ち最近はそういうこともなくなってきました。妻の働く時間の短縮も実現でき、子どもと過ごす時間も増えました。私生活も含め、今回の転職にはとても満足しています。
今後はより上流の開発工程を任される技術者になっていきたいと考えています。この会社は、社内研修も充実していますし、三菱電機の技術研修も受けられるなど自己研鑽の環境が整っていますので、積極的に利用していきたいですね。